元ハロワ職員<br>阿部この記事は、元ハローワーク職員の私がまとめていきます!
失業保険の受給期間が終わったらどうなるのか?扶養や受給期間の延長方法があるのか、皆さんが気になる点を解説します!
- 失業保険って、90日を過ぎたら手続きは必要?
- ハローワークに行く必要はあるの?
- 失業保険をもらっている期間内に仕事が決まらないかも…
- 90日過ぎたらもう手当はもらえないの?
- 扶養についてもよくわからない、、、
失業保険をもらっている方の中には、受給期間が終了したあとの手続きや待遇などの面に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
失業保険の90日間だと納得いく職場が見つからないなどあると思います。
本記事では、失業保険の90日が終わったらどうするのか、また90日後(受給終了後)の扶養に関しても解説します。
元ハロワ職員<br>阿部受給後に利用できる制度も紹介しているので、金銭面や転職活動に不安を感じている方はぜひ参考にしてみてください!
本コンテンツ(退職の手引き)は、読者に価値のある情報を提供することを目的として独自の基準に基づき制作しています。≫コンテンツ制作・運営ポリシー
「転職×退職のサポート窓口」では、経験豊富なスタッフが退職後に給付金を受け取るサポートを行います。
評判も良く、利用者数1万人越えのサービスなので信頼性も高いです。
もちろん相談は無料なので、退職を検討している方はまず問い合わせてみるとよいでしょう。
\退職後に最大300万円も給付金が貰える/
まずは、受給資格と給付額を確認!
⇒LINEで無料相談/無料診断はこちら

失業保険の90日が終わったらどうする?

失業保険の受給期間90日が終了する際の対応方法は主に以下の5つです。
- 手続きは必要ない
- 受給日数が120日でも同じ扱い
- 延長の申請をする
- 扶養に入れる
- 無職でもペナルティはない
それぞれの対応方法に関して、以下で詳しく解説します。失業保険の受給期間終了後も、状況に合わせて適切な行動を取ることが大切です。
手続きは必要ない
失業保険の90日が終了する時、ハローワークに対して連絡など特別な手続きをする必要はありません。
90日の失業保険の受給を終えると受給資格は自動的に消滅されるため、手続きは不要となっております。
最後の認定日から約2週間後が受給期間の終了日となり、認定日にハローワークの職員さんから内容を伝えられます。
元ハロワ職員<br>阿部失業保険を引き続き受給することは出来ませんが、引き続きハローワークにて求職活動をおこなうことは可能です!
受給日数が120日でも手続きは必要ない
失業保険の受給期間が90日ではなく120日の方も、同様に受給期間終了時の手続きは必要ありません。ただし、最後の失業認定日にハローワークで失業認定を受けないと、失業保険を満期で受けることができません。
また、120日を過ぎても再就職先が決まっていない場合、求職活動に問題がある可能性があります。そのため、受給期間終了後の求職活動はハローワークに相談しましょう。
給付日数が自己都合退職の場合、90日~150日、会社都合退職の場合、90日~330日ですが給付期間が終了後以降はハローワークへ行く必要はありません。

参考:基本手当の所定給付日数|ハローワークインターネットサービス
受給期間の延長ができる制度に申請をする
失業保険の受給期間が終了しても、以下の制度を利用すれば延長が可能です。
- 訓練延長給付
- 個別延長給付
- 広域延長給付
- 全国延長給付
上記の制度を利用するには、受給条件を満たした上で申請が必要となります。申請方法や必要書類は制度によって異なるため、詳しくはハローワークに確認しましょう。
元ハロワ職員<br>阿部詳しい詳細は、次の内容でまとめています!
保険料や所得税を抑えるために扶養に入る
失業保険の90日間が終わって無職の場合、扶養に入ることをおすすめします。
扶養に入ることで、保険料などの負担や税金を抑えられる場合があるためです。
扶養とは以下の2つに分けられます。
- 健康保険上の扶養
-
・年間の収入が130万円未満の方
健康保険上の扶養に入ると、扶養に入った方の保険料の負担が減ります。 - 税法上の扶養
-
・年間の給与所得が103万円以下の方
税法上の扶養に入ると、世帯主の夫などが配偶者控除を受けられるので世帯の税金負担が軽くなります。
扶養に入る手続きを進めるうえで、必要となってくる書類があります。
- 雇用保険受給資格者証の両面コピー
- 健康保険被扶養者異動届
健康保険上の扶養に入る場合は、管轄の年金事務所もしくは事務センターにて手続きを行いましょう。
失業保険を受け取っている間は健康保険料を自分で支払うことになるため、健康保険料がいくらかかるのかを想定して、扶養に入るか失業保険を受け取るかを決めましょう。
元ハロワ職員<br>阿部副業などを行っていない場合は、扶養に入るのが一番良い判断です!!
無職でもペナルティはない
失業保険の受給期間90日が終了した後、無職の状態が続いてもペナルティはありません。受給期間中に一生懸命求職活動をしたにも関わらず、縁がなかっただけです。そのため、不正行為や受給資格の失効もありません。
ただし、ペナルティがないとはいえ無職のため生活費の確保が難しくなります。引き続きハローワークに通って、求職活動の相談をするのが大切です。アドバイザーと二人三脚で再就職を目指しましょう。
失業保険の90日が終わった後に利用できる4つの制度

失業保険の受給期間90日が終了した後でも、以下の4つの制度を利用して延長できる場合があります。
- 訓練延長給付
- 個別延長給付
- 広域延長給付
- 全国延長給付
それぞれの制度には申請条件や延長日数が定められています。ここでは、各制度の概要と注意点を詳しく解説します。受給期間の延長を希望する方は、ぜひ参考にしてください。
訓練延長給付
訓練延長給付とは、毎月10万円の職業訓練受講給付金を受給しながら、職業訓練を受けることができる制度です。
失業保険ではなく職業訓練受講給付金が支給されるため、給付日数を最大1年間延長できます。
職業訓練とは就職に役立つスキルや知識の取得を目的として行われるもので、無料で受けることができます。
訓練延長給付を受けるには、職業訓練の開始日に失業保険の給付日数が2/3以上残っている方で、申請後の面接や試験などを受けて合格した方のみが利用可能となっております。
個別延長給付
個別延長給付とは、倒産や解雇などの会社都合によって離職した方が、以下の条件に該当する場合に利用できる制度です。
- 災害が原因でやむを得ず退職となった方
- 難治性疾患を有する
- 発達障がいがある
個別延長給付を受給するには、条件を満たしたうえで求職活動をしている点がポイントとなります。
申請を検討されている方は一度ハローワークで確認してみましょう。
広域延長給付
広域延長給付とは、災害等の影響により働く意思はあるが、働くことが困難な状況が継続している地域に居住している方が利用できる制度です。
広域延長給付が受給できれば、最大で90日間延長できる可能性があります。
今までに対象となった地域で、東日本大震災で被災した地域の一部が適用とされています。

全国延長給付
全国延長給付とは、失業の状況が全国的に悪化し、失業者の割合が一定ラインを超えたときに受給できる制度です。
雇用保険に加入している方が対象となります。
広域延長給付の全国版で、全国に失業者が増えた場合に延長が認められます。
受給期間が終わって仕事が決まらない際の3つの対処法

失業保険の受給期間が終わったあとに再就職先が決まっていない方の場合、以下の方法で引き続き就職活動をおこなえます。
- ハローワークへ引き続き通う
- 転職サイトを利用する
- 転職エージェントを活用する
それぞれの対処法には、メリットとデメリットがあります。ここでは、各対処法の特徴や利用する際の注意点を詳しく解説します。再就職を目指す際の参考にしてください。
ハローワークへ引き続き通う
90日間の失業保険の受給が終わっても次の仕事が決まっていない場合、引き続きハローワークに通うことをおすすめします。
失業保険を受けていない場合でも、失業中の人であればハローワークの利用が可能です
ハローワークで再就職先を探したり、就職に効果的なアドバイスをもらえたりする可能性があります。
元ハロワ職員<br>阿部ハローワークから転職される方は以外と多くいます!
1人で見つけるのが難しい場合は、活用を前向きに考えましょう!
転職サイトを利用する
転職サイトは無料で登録でき、必要情報を入力しておけばスカウトを受けられる可能性があります。
場所を問わず、求人を探したりセミナーに参加したりできるため、空いた時間で求職活動をおこなえます。
ハローワーク以外の方法で再就職先を見つけたい方は、転職サイトを活用してみましょう。
転職エージェントを活用する
転職エージェントは履歴書の添削や面接の日程調整、給与交渉など、さまざまなことをサポートしてもらえます。
また、非公開の求人を扱っている転職エージェントも存在します。
転職サイト同様に無料で利用できるので、まずは気軽に登録するのも一つの方法です。
元ハロワ職員<br>阿部エージェントを活用して転職した人は、他の転職方法と比べて転職に失敗した、、、という声が一番少ないと感じます。
実際に、早期で退職されてしまうと紹介先から報酬が入らないため、求職者が納得のいく転職活動を行えるようにかなり考えてくれます!
失業保険に関するよくある質問

ここでは、失業保険に関するよくある質問をまとめました。失業保険の制度や手続きを詳しく知りたい方は、こちらもぜひご覧ください。
失業保険は誰でも受け取れますか?
失業保険は、離職日以前2年間に被保険者期間が通算12ヵ月以上ある方が、失業した際に受け取れる制度です。さらに、失業後も就職の意思を持ち求職活動を行っていることが条件となります。
そのため、失業したら必ずしも受給できるとは限りません。失業保険で不明な点がある方は、管轄のハローワークで相談してみることをおすすめします。
失業保険のもらい方や手続きの流れ、受給条件に関して詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。

受給期間中に副業をしても大丈夫ですか?
失業保険の受給期間中でも、副業の時間を1週間に20時間未満に抑えれば受給可能です。ただし、収入額によっては基本手当が減額又は不支給となる場合があります。
そのため、受給期間中に副業やアルバイトを検討している方は、労働時間と収入の調整が肝心です。副業を始める前に、ハローワークで相談しておくのもよいでしょう。
失業保険の受給期間中に副業をする際の注意点を詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

失業保険は1ヵ月にいくら給付されますか?
1ヵ月に給付される失業手当の金額は、61,488円から237,720円です。
退職前の半年間に支払われた賃金を元に失業保険の日額が決まるため、振り込まれる金額は一人一人異なってきます。
失業保険で受け取れる手取り額に関して詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

再就職できるか不安な場合はどうすればいいですか?
再就職に不安を感じている方は、ハローワークに足を運んで相談するのが大切です。受給期間が終了した方でも、求職活動に関する相談は引き続き受けられます。
また、ハローワークと並行して転職サイトや転職エージェントを活用するのもおすすめです。希望の職種が求めているスキルや資格を身につけておくことで、採用が有利になる場合もあります。
失業保険をもらい終わったらすぐに就職しても良いですか?
失業保険の受給期間90日が過ぎている場合、いつ就職しても問題ありません。ただし、認定日前に就職する際はハローワークへ就職日の前日に来所して手続きが必要です。
就職日前日の来所が難しい場合は、就職日以降に指定されている認定日の次の認定日の前日までに来所しましょう。就職が決まったら、すみやかにハローワークへの報告を忘れずにおこなってください。
失業保険の申請方法や受給条件でお悩みなら「転職×退職のサポート窓口」へ相談しよう!

今回は失業保険の延長手続きや、利用できる制度について解説させて頂きました。
本記事のまとめは以下の通りです。
- 失業保険の90日が終わっても手続きは不要
- 失業保険の90日が終わった後も条件を満たしていれば延長ができる
- 失業保険の延長には4種類ある
- 失業保険が終わった翌日から扶養に入ることができる
- 90日過ぎてからもハローワークで転職活動ができる
- 90日間の失業保険を受給したあとにおこなう手続きはない
しかし、給付日数を延長できる制度を利用する場合は、申請が必要です
制度を利用する為には条件を満たす必要があるため、自身が条件を満たしているか不安な方はハローワークで相談しましょう。





